台湾で森林浴に浸れる絶好の場所と言えば、南投県でしょう。
南投県は台湾の中央部に位置し、台湾で唯一海に面していない農業県です。今回は、南投県の東南部にある森林テーマパーク「杉林溪」を紹介したいと思います。
平均温度20℃、標高1600メートルある杉林溪は、民間企業により経営される森林生態園区です。2018年台湾観光局に「ベスト森林テーマパーク」に認定された杉林溪には、森林はもちろん、滝巡り、四季の花、紅葉、バードウォッチング、蛍、桧木などの見所で一年を通して観光客で賑わっています。
杉林溪は新幹線の台中駅で一日一本しかない6883番号台湾好行という観光バスに乗り換え、二時間ぐらいで行けます。また、台中市内から杉林溪へ向かうバスも数多く運行していますが、三時間かかるそうです。
園内の敷地は広いので、有料の遊園バスがご利用いただけますが、見所がたくさんあるので、散策してゆっくり遊んでみてはいかがでしょうか。
ここではいくつかの見所をおすすめします。
最初にご紹介するのは滝です。杉林溪では豊富な雨量と山の地形から松瀧岩滝、龍麟滝、青龍滝の三種類の滝が生まれました。それぞれの魅力がありますが、最も有名なのは「松瀧岩滝」という滝です。松瀧岩穴に沿って建てられた遊歩道を歩くと、壮観な岩穴、鐘乳石、迫力のある「松瀧岩滝」などの絶景には、感動するでしょう。
松瀧岩滝から折り返す途中にある、秋の風物詩としての「水杉」というメタセコイアは、ここでしか見られないので多くの人が魅了されています。
「花卉センター」もお見逃しなく、立ち寄ってみて下さい。中に展示されている花卉は30種類以上あるので、花卉に興味のある方は絶対外せないです。また、散策に疲れた時ここで台湾コーヒーを飲みながら一休みしてみましょう。
花卉センターから出てすぐ薬用植物園に着きます。ここには薬用植物を観賞するだけでなく、ヨーロッパ風の庭園も大人気です。
また、気侯が涼しく、標高1600メートルある杉林溪で栽培されたウーロン茶はいい香りで飲みやすいので、お土産に最適です。そのほか、杉林溪ホテルの売店で売っている「茶焗卵」という卵は食べる価値があるでしょう。お茶の焙煎機械に入れて作られた茶焗卵は、濃厚なお茶の味で一口食べるとハマりますよ。さらにワサビ又は塩胡椒をつけて食べてみたら、より一層の美味しさが味わえます。ぜひ召し上がってみて下さい。
現在、園区にはテーマ会館、杉林溪ホテル、自然教育センター三つの処に泊まれます。時間が許すなら二、三日泊まって、杉林溪の美しい風景に深く触れ、心も体も癒してみてはいかがでしょうか。
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